誰もがスマートフォンを持っているのが当たり前になりつつあるいま、子ども達の憧れの職業も変化していることがわかります。
2022年度における、小学生の「なりたい職業」ランキングを見てみましょう。
【2022年度】小学生の「大人になったらなりたいもの」ランキング

男子 | 女子 | |
1位 | 会社員 | パティシエ |
2位 | YouTuber | 看護師 |
3位 | サッカー選手 | 保育士 |
4位 | ゲームクリエイター | 会社員 |
5位 | 野球選手 | 医師 |
6位 | 医師 | YouTuber |
男子小学生にとって、サッカー選手や野球選手などは昔から人気の職業です。
しかし最近では、YouTuberやゲームクリエイターなど、身近なコンテンツから将来をイメージする小学生も増えてきました。女子は堅実な職業が多い印象ですが、それでも6位にはYouTuberが入るなど、男女問わず人気なことがわかります。
注目すべきは、「YouTuber」が職業として認識されている点です。YouTubeではゲームの実況や配信なども人気で、子ども達にとってはテレビのように、日常的に触れている娯楽でもあります。SNSが発展している現代では、誰もが目指すことができるものと認識されているのかもしれません。
【2022年度】中学生の「大人になったらなりたいもの」ランキング
男子 | 女子 | |
1位 | 会社員 | 会社員 |
2位 | 公務員 | 看護師 |
3位 | ITエンジニア/プログラマー | 医師 |
4位 | ゲームクリエイター | 公務員 |
5位 | 教師 | 保育士 |
6位 | YouTuber | パティシエ |
中学生になると会社員や公務員など、より現実的な職業が上位に並びます。そのような中でも男子の3位に「ITエンジニア/プログラマー」、4位に「ゲームクリエイター」が入っています。
6位には「YouTuber」、9位には「eスポーツ選手」も入っており、小学生以上にITやゲームの世界が人気であることがわかります。ゲームは今や全世界で発展しており、スマホの普及からアプリゲームの進化など、製品・サービスとしてのニーズは安定していると言えます。
「ポケモン」や「鬼滅の刃」など、日本のコンテンツは世界的にも人気があるため、普段からそういったものに触れられる環境も一因かもしれません。
仕事としてみるゲームの世界

今や、子ども達にとってゲームは「遊ぶための道具」に留まりません。
オンラインでプレイできるゲームは、プレイヤー同士のコミュニケーションツールにもなったり、プログラミングや学習の教材になることもあるのです。
最近ではゲームは「eスポーツ」と呼ばれ、競技としての側面でも発展しています。大会によっては1億円を超える賞金になることもあり、プロゲーマー選手を目指す人も少なくありません。
また、習い事としてもゲームは利用されており、想像力や集中力、コミュニケーション能力などの向上が可能といわれています。
今までは、ゲームは単なる娯楽と捉えられることが多くありましたが、ゲームをプレイすることによって伸ばせる能力もあり、現在では学習ツールとして活躍しているのです。
ゲームクリエイターという人材

いまやゲームは単なる娯楽ではなく、競技や学習など領域を広げて発展しています。
そのため、以前よりもゲームクリエイターという業種自体の認知度等が上がっているのではないでしょうか。
ゲームクリエイターになるには様々な能力が必要です。
年々発展していくデジタル技術に追いつくため、情報収集を続けていく学びの姿勢や、プログラムやシステム関連の専門知識などが必要です。
その上で、斬新な発想や創造力を発揮し、市場を切り開いていける人材はますます需要が高まっていくことでしょう。
こういったスキルはゲームクリエイターだけに限らず、様々な分野でも大いに役立ちますから、これからの時代、ゲーム制作を学ぶことは大いに意義があると言えます。
ゲームクリエイターの仕事

一口に「ゲームクリエイター」と言っても、その中の職種によっても仕事内容はさまざまです。
【ゲームクリエイターの中にある職種】
- プロデューサー:予算やチームの管理など、全体の統括
- ディレクター:スケジュール管理、制作現場の統括
- プランナー:ゲームの企画立案、仕様書作成、分析や改善など
- シナリオライター:ゲームストーリーの作成
- CGデザイナー:キャラクターや背景などのデザイン
- プログラマー:ゲームを動かすためのプログラムを組む
- サウンドクリエイター:BGMや効果音などの制作
これだけの職種があるため、必ずしもプログラミングが出来なければいけないというわけでもありません。
また、1つのゲームをチームで作り上げていくため、協調性やコミュニケーション能力なども合わせて求められるでしょう。
ゲームクリエイターの年収

将来、自身の仕事にするためにゲームクリエイターを目指す上で、気になるのは年収です。
現在のゲームクリエイターの仕事の年収は、およそ497万円と、日本の平均年収と比較すると高めの傾向にあります。月給に換算すると、約41万円です。
しかし、ゲームクリエイター全体で見る給与の幅は、341万円〜879万円と広く、勤務先や経験、あるいはスキルなどによっても大きな差があると言えます。
保護者の期待と子どもの将来

保護者対象のアンケートでも、「子どもに将来なってほしい職業」は変化を見せています。
【2022年度】「子どもに将来なってほしい職業」ランキング
1位 | 経営者 |
2位 | プログラマー/ゲームクリエイター |
3位 | 公務員 |
ランキングのトップ3は前年の調査と同じ結果です。
保護者の意識からはやはり、安定志向がうかがえますが、加えて仕事の需要のある職業を求める印象もあります。
ゲームは全世界で人気のコンテンツであり、スマホやタブレットの普及など、IT技術やゲームのニーズは安定していると言えます。今後もゲーム業界はさらなる進化、発展が予想されるでしょう。そのため、そこに携わるクリエイターも将来性があると期待できます。
そのような理由からも、保護者からの期待も大きい職業だということがわかります。
また、子どもにさせたい習い事にもその意識は反映されています。
【2022年度】「子どもにさせたい/させる予定の習い事」ランキング

1位 | 英語/英会話スクール |
2位 | プログラミング教室 |
3位 | スポーツ系 |
保護者がお子さんに通って欲しい習い事は、子どもの興味関心とマッチしていることも重要といえます。
それを踏まえて上記のランキングを見ても、将来の職業に役立つスキルを身につけてほしいという親の願いが伺えます。
このランキングの1位・2位は、2018年から5年連続で人気の習い事です。
2020年度から小学生のプログラミング教育が必修化され、その注目度や認知度は高まっていますが、それ以前から保護者からはすでに習い事の選択に「プログラミング」があり、現在その期待はさらに高まっているといえるでしょう。
まとめ

ゲームは娯楽としての枠を超え、学習や競技など様々な領域に題材として使われるようになりました。
世界でも日本のゲームやアニメといったコンテンツは大変人気で、お子さんたちの憧れにもなっています。
IT化が進む社会では、この先も需要の高まる分野として、ゲームクリエイターはさらに人気の職業となっていくのかもしれませんね。
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