
「子どもがゲームばかりしていて、なかなか勉強しない…」という悩みを抱える親御さんは多いのではないでしょうか。
昔も今もこの先も、子どもたちがゲームに夢中になる状況は変わらないでしょう。
「プラスティー」という塾の経営者であり『受験のNEWカリスマが伝授!子どものやる気を引き出すゲーミフィケーション勉強法』の著者である清水氏は、逆転の発想で、ゲームにハマる仕組みを、教育に取り入れたそうです。
そうしてできたのが、今回ご紹介する「ゲーミフィケーション勉強法」です。
人がゲームに熱中する秘密

突然ですが、みなさんはゲームをしていて、気づいたら何時間も経っていたという経験はありますか?
きっと、ほとんどの方は「はい」と答えるでしょう。
どうして人はこんなにもゲームにのめりこんでしまうのでしょうか。
プラスティーのコンテンツ事業部のリーダーである綿貫氏によれば、ゲームには人々を熱中させる工夫がたくさんちりばめられているそうです。たとえば、わかりやすいルールやゴールの設定、素早いフィードバック、ランキングなどの努力の数値化、ちょうどいい難易度の設定など、ゲームにはさまざまな「ハマる」要素がちりばめられているのです。
このように研究に研究を重ねて作られたゲームから子どもを切り離すのはムリであり、うまく共生する方法を探すべきだ、と綿貫氏は語ります。
そこで、人を惹きつけるゲームの仕組みを、そのまま勉強にハマる仕組みに応用したのが、今回紹介する「ゲーミフィケーション勉強法」です。
ゲーミフィケーション勉強法とは?

ここまで、人がゲームに熱中する秘密について解説してきました。
では、ゲーミフィケーション勉強法とはどんな勉強法なのでしょうか。ここからはゲーミフィケーション勉強法について解説していきます。
同じゲーム好きのなかにも、「アイテムを集めるのが好きな人」や「敵と戦うのが好きな人」など色々なタイプの人がいます。たとえば、Minecraftをプレイするにしても、建築するのが好きな人、冒険するのが好きな人、エンダードラゴンなどのボスを倒すのが好きな人などがいます。
イギリスのゲーム研究者である、リチャード・バートル氏によれば、ゲームのプレイヤーは次の4つのタイプに分けられるそうです。
ゲームプレイヤーの4タイプ

1.アチーバータイプ
「ポイント」やレベル、装備、ゲームを成功させるためのほかの具体的な数値を上げるのが好きなタイプです。
Minecraftで言えば、経験値レベルを上げたり、装備を整えたりするのが好きなタイプです。
2.エクスプローラータイプ
エリアを発見し、ゲームの世界に没頭するのが好きなタイプです。
Minecraftで言えば、冒険し、世界を開拓しまくるのが好きなタイプです。
3.キラータイプ
他のプレイヤーとの競争で成長し、対戦相手と戦うことが好きなタイプです。
Minecraftで言えば、ゾンビやスケルトンなどの敵と戦ったり、エンダードラゴンなどのボスを倒したりするのが好きなタイプです。
4.ソーシャライザータイプ
他のプレイヤーやゲーム内で登場するキャラクターとの交流が好きなタイプです。
Minecraftで言えば、マルチプレイで友達と遊んだり、村人との交易をしたりするのが好きなタイプです。
清水氏によれば、子どもの学習タイプもゲームプレイヤーのタイプ分けと同じように、アチーバー、エクスプローラー、キラー、ソーシャライザーに分けることができるそうです。
子どもの学習の4タイプ

(『受験のNEWカリスマが伝授! 子どものやる気を引き出す ゲーミフィケーション勉強法』より)
1.アチーバータイプ
「目標」に夢中になり、目標が達成できたときに喜びを感じるタイプです。
2.エクスプローラータイプ
「自分の興味」に夢中になるタイプです。好きなことはとことん突き詰めていきます。
3.キラータイプ
「勝ち負け」に夢中になるタイプです。ライバルと競い合うことに楽しさを感じ、ライバルに勝つことがモチベーションとなります。
4.ソーシャライザータイプ
「仲間との関係」に夢中になるタイプです。友達との交流が好きです。
ただし、子どもの学習タイプは成長によって変わるものであり、ラベリングせずに、これらのタイプ分けを柔軟に利用するのが大切だそうです。
子どもがハマる!ゲーミフィケーション勉強法とは?

「子どもの勉強のやる気がない…」
そんなときは、ゲーミフィケーション勉強法を使ってみましょう。
子どもの4つの学習タイプに合わせて、ゲーム感覚で勉強する方法です
たとえば、アチーバータイプの子であれば「次のテストで80点取ったら、新しいゲームを買ってあげるよ」というように目標を設定します。このときに注意したいのが、高すぎない適切な目標にすることとご褒美をつけてあげることです。そうすることで、アチーバータイプの子は、ゲームでミッションをクリアするときのように、やる気が出てきます。
また、キラータイプの子であれば、ライバルとの競争心を高めることがやる気向上に繋がります。キラータイプの子は「テストで〇番以内に入ったら、おこづかい増やしてあげる」などライバルと競わせることで、勉強のモチベーションが上がるのです。
このようなちょっとした工夫により勉強にゲームの要素を取り入れることで、子どもは楽しく学ぶことができるようになり、自発的に勉強するようになっていくでしょう。
いかがだったでしょうか。ゲーム好きな子どもがいる方はゲーミフィケーション勉強法を使うことで、子どもの勉強へのやる気が上がるかもしれませんね。
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(出典)
『受験のNEWカリスマが伝授!子どものやる気を引き出す ゲーミフィケーション勉強法』
バートルのプレイヤータイプ分類(英語)
記事執筆者