子どもの習い事はどう選ぶ?タイプ別にメリットデメリットを合わせて解説

小学生のお子さんの習い事について、皆さんどのように選んでいるのでしょうか。
お子さんの興味に合わせて選んだり、身に付けて欲しい能力をもとに選ぶ方も多いようです。

最近では、人気の習い事に変化があるのはご存知ですか?

ICT教育の普及やYouTuberの知名度アップからオンライン系の習い事の人気も上昇しているようです。

今回はお子さんの習い事について、選び方と合わせて人気の習い事についてもご紹介していきます。

【習い事の選び方】3つのポイント

お子さんにとって良い体験か

習い事を行う目的として、何らかの技能を身に付けることだけでなく体験すること自体に価値を感じる方もいます。

例えば、初めての水泳教室ではお子さんが初めて水の中に入り、泳ぐという体験を楽しんでいる姿そのものに満足する保護者は多いようです。
お子さん自身も、水中で身体を動かしてみたり、泳ぐために試行錯誤していくこと自体を楽しみながらチカラを身に付けていくでしょう。

身に付けたいチカラで選ぶ

習い事選びの基準の中に「どのような技能が身に付くか」という観点を重視する保護者もいるかもしれません。

運動系・学習系などタイプを問わず、習い事には費用が発生します。
一定の金額を支払う以上、何らかの形で役に立つ能力を身に付けて欲しいと思うのは自然だといえるでしょう。

運動系と学習系の習い事のバランスを取る

お子さんが2つ以上の習い事をする場合、1つは運動系、もう1つは学習系とバランスを取るという方もいるようです。

お子さん視点で考えても、身体を動かすことと、考えるチカラを働かせることは異なる体験となります。
興味の幅を広げるためにも、バランスを重視して選ぶのもいいかもしれませんね。

最近人気の習い事は?

習い事にも定番や流行があります。
小学生白書Web版の調査データをもとにみていきましょう。

【学習・文化系の習い事】選び方のポイント

学習・文化系の習い事は、運動以外、例えば音楽教室やそろばん、学習塾などが該当します。

学習・文化系の習い事を選ぶ際のポイントを解説します。

教室学習かオンライン学習かで選ぶ

学習・文化系の習い事は、大きく2つに分かれます。
教室に行って受講するタイプと、ICT機器を活用して自宅で受講するタイプです。

それぞれにメリット・デメリットがありますのでみていきましょう。

教室学習のメリット

①直接プロの指導が受けられる

教室学習の場合は、専門講師から直接指導を受けられることが最大のメリットです。
もちろん、教室によってはバイト講師だったり、直接指導の時間が短いところもあるため、事前に体験などをして納得してから入会するようにしましょう。

②同年代の友だちと一緒に取り組める

教室学習では、複数名で受講するものもあります。

同年代のお子さんと一緒に取り組むことで、協調性や連帯感などを身に付けることができるでしょう。

教室学習のデメリット

①送迎の負担が大きい

教室学習の場合、教室までお子さんを送迎する必要があります。
例えば片道15分としても前後の準備時間を加味すると、トータルで40分ほどの時間が送迎に取られることになります。

②月謝が高い傾向

教室分の施設代が入る分、月謝が高くなる傾向があるようです。予算と相談しながら決めていきましょう。

③宿題を見る必要がある

教室によっては、宿題が出る可能性があります。次回の受講までに準備しておく必要があるため、家で練習を見なければならなかったり、学習系の場合は答案の〇付けまで保護者が行う場合もあるようです。

オンライン学習メリット

①送迎の負担がなく、お子さん一人で学びやすい

教室学習とは違い、自宅で受講できるのがオンライン学習のメリットです。送迎の負担は予想以上に大きいものです。

お子さんが自宅で習い事をしている間に、家事や自分の時間を過ごすことができるのもメリットです。

もちろん、お子さんが学んでいる姿を見守るのもいいでしょう。

②お子さんの興味を引きやすい

ICT機器を通したデジタル教育は、ビジュアルや音によってお子さんの興味を惹きつけるよう工夫されているものが多いといえます。

そのため、お子さんのモチベーションが前向きになりやすく、集中力が高まります。

そのような姿勢を作ることで、より学習効果を高める狙いもあるようです。

オンライン学習デメリット

①気づけば何時間も夢中にということも

講師などがいないオンライン学習の場合、お子さんがICT機器に夢中になり、気づけば長時間になることがあるかもしれません。
その場合、あらかじめ時間を決めてアラームをセットするなどの工夫が必要でしょう。

②学習がおろそかにならない?

教材には付録やミニゲームがついていることがあります。本来の学習教材ではなく、付録やミニゲームに夢中になってしまっては本末転倒です。

学習教材としてお子さんの興味を引き、学習効果が高い内容かどうかもチェックしましょう。

学習・文化系でおすすめの習い事

学習・文化系の習い事では、これまで英会話教室や音楽教室などが定番で人気でした。

しかし近年、プログラミングやゲームを題材とした習い事の人気と注目が高まっています。

その中でもゲームの習い事は注目されており、ゲーム自体の学習効果の研究も進んでいるようです。

ゲームを通して考えるチカラを育む「ゲームカレッジLv.99」

イオングループが運営する「ゲームカレッジLv.99」は、小学生に人気の「マインクラフト」や「ポケモンユナイト」などゲームを題材としたオンラインの習い事です。

専任講師や同年代のお子さんたちとコミュニケーションを取りながら、考えるチカラを育んでいけます。

お子さんが興味を持つゲームを使うことにより、高い集中力を維持し学習効果を高めていく狙いがあります。

興味のある方はぜひ公式サイトで、ゲームカレッジLv.99で身に付くチカラやカリキュラムなどをご覧ください。

②音楽教室

女の子を中心に定番人気なのが音楽教室です。
音楽教室の中にも「ピアノ教室」や「合唱教室」「お琴」などがあります。お子さんの興味に応じて選んでいきましょう。

音楽教室の中には、年に数回のコンクールなどでお子さんの発表の機会が設けられているところもあります。そういった舞台での経験を通して成果を発表するということは貴重な経験になるでしょう。

③習字・書道

根強い人気を誇る習い事が「習字・書道」です。特定の学齢や性別に偏りがなく、バランスよく支持されているようです。

習字や書道を通じて、集中力や落ち着きある所作を養うことができます。

綺麗な文字を書けるというのは大人になってからも活きる場面があるかもしれません。

【運動系の習い事】選び方のポイント

続いて、運動系の習い事について解説していきます。

幼児~小学生の間は、いわゆるゴールデンエイジと呼ばれ能力が伸びやすい時期だと言われています。たしかにそうではありますが、大前提としてお子さんが「やりたい!」「好き!」と思えるかどうかが重要です。

専門的なスキルを身に付けるのは中学生以降でも遅くはありませんので、まずは習い事を通して運動や種目を好きになることを目的とするのがいいでしょう。

幼児~小学校低学年は基礎運動力を重視するのもOK

まだ集中したい専門種目が決まっていないお子さんが多い学齢です。このあたりの年齢は保護者も習い事選びに迷ってしまうケースがあるようです。

その場合は、基礎運動能力がバランスよく身に付く「体操教室」や「水泳」を選ぶのがいいかもしれません。

基礎運動とは、さまざまな専門種目の土台となる基本的な身体の動かし方です。この時期に身に付けた基礎運動能力が、後に選択する種目の土台となってくれるでしょう。

専門的種目は小学校高学年あたりからでもOK

スポーツやダンスといった専門的な種目を、未就学児など早期から習わせることが良いと思われる方も多いかもしれません。
実は、必ずしも良いというわけではなく、種目を後から始めた子の方が上達が早いということもあるようです。

この要因の1つが、基礎運動能力です。走る、跳ぶ、キャッチといった動作をしっかりと身に付けることで後から習い事を始めてもスムーズに動きを覚えることができます。

「専門種目を早くさせないと!」と焦る必要はありませんのでご安心ください。

運動系で人気の子どもの習い事

①水泳

小学生白書Web版の2021年度調査によると、小学生の習い事としてもっとも高い割合(25.7%)を占めているのが水泳です。
水泳は数年連続で首位と、人気を誇っています。小学校低学年から中学年まで特に人気が高い傾向です。

水泳を習うことにより、基礎体力や技能としての水泳が身に付くことから総合的にメリットを感じるご家庭が多いのでしょう。

②体操教室

水泳に次いで運動系で人気の高い習い事です。
男女からバランスよく支持されており、様々な運動の土台となる基礎運動能力を身に付けることができるのがポイントです。

基礎運動能力を身に付けるメリットは多数あり、後で専門種目に進んだ際に「動き方の理解が早い」「怪我が少なくなる」といったものがあるようです。

運動系の習い事に興味があっても、なかなか選べないという保護者の方におすすめできます。

③サッカー教室

人気度としては3番手ですが、男子のみだと体操教室以上に人気のある習い事です。
球技として人気の高いサッカーは、どこのエリアでも探しやすく子どもも興味を持って取り組むことが多いようです。

また、人数も多いので同年代のお子さんと切磋琢磨して取り組むことができるでしょう。また試合や大会を通して、競争意識なども身に付けることができるかもしれません。

【まとめ】習い事で大切なのは「やりたい!」気持ち

この記事ではお子さんの習い事選びについて解説しました。
最後に要点をまとめます。

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■学習・文化系の習い事の選び方まとめ

  • 学習・文化系の習い事は「教室学習/オンライン」の大きく2つで選んでいく。
  • 教室学習の場合は送迎の負担があるが、リアルで貴重な体験を得られる。
  • オンライン学習は、お子さんの考えるチカラを伸ばすものが多く、今後必要なICTスキルも早期に身に付けることができる。

■運動系の習い事の選び方まとめ

  • 人気の習い事である「水泳」はどの学齢からも支持されている
  • 幼児~小学校低学年時は、基礎運動能力を身に付けることを重視するのもOK
  • 基礎運動能力をしっかり身に付けていれば、専門種目を後から始めても上達が早いケースがある

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お子さん向けの習い事はさまざまなものがあり、身に付くチカラもさまざまです。

大事なのは、何かを身に付けることを目的とするのではなく、お子さんが自ら「やりたい!」という気持ちで取り組むことです。

何かに夢中になった経験というのは、非認知能力としてその習い事以外のことにも役立つことでしょう。

(出典)
小学生白書Web版

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株式会社ENロジカル
京都大学医学部医学研究科在学中に脳神経の形成機構の研究に従事。
在学中に起業し、事業売却を経験。
自身もwebのディレクターとして従事し、経営する会社ではいくつものwebメディアを運営している。
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