WEBやアプリが発達した今の時代、ゲームを生業とする職業「プロゲーマー」も登場しました。
お子さんたちも大好きな「ゲーム」という題材であることから人気も高まっています。
日本FP協会によれば、2021年度における“小学生が将来なりたい職業ランキング”において、「プロゲーマー」は男子7位にランクインしました。また似たような職業として、4位には「ユーチューバー」がランクインしています。
時代とともに、お子さんたちが憧れる職業の変化が見て取れますね。
(出典元: 小学生の「将来なりたい職業」集計結果)
プロゲーマーと聞くと、ただ「ゲームをして楽しんでいるだけの人」という印象があるかもしれませんが、そうではありません。
今回は、近年人気の高まっている職業「プロゲーマー」についてご紹介していきます。
職業として見る「プロゲーマー」とは?
プロ競技としてのゲームとは、一体どのようなものでしょうか。
スポーツの世界のように、ゲームの世界にも競技大会があります。海外の大会では、規模の大きいもので1万人を超える観客が集まるものもあります。2021年に開催された大会では、賞金総額が20億円を超える大会もありました。
このように、ゲームにおける対戦はスポーツ同様、世界規模で注目を集めているのです。
マルチゲームによる対戦をスポーツ競技と見なし、「eスポーツ(Electronic Sports)」と呼ばれることもあります。2018年10月の日本経済新聞によると、競技人口は世界で1億人を超えると言われています。
アスリートとしての側面もあるプロゲーマー
プロゲーマーになるためには、例えば「大会などで活躍し、成績を収めてプロゲーマーチームに入る」といった方法があります。野球で言えば「甲子園で活躍して、プロ野球選手としてスカウトされる」といったイメージです。
プロゲーマーが収入を得る方法は、大会だけではありません。
番組への出演や、Youtubeの配信による広告収入などもあります。実際に大会へ出場している、プロと呼ばれる人たちもこのような収入を得ており、活動をしているのです。
ゲームをするだけじゃない!関連した仕事やそのスキル
お子さんが「プロゲーマーになりたい」と聞くと、ゲームがやりたいだけなのではないかなどと不安になる保護者の方もいるかもしれません。
しかしながら、ゲーム業界の知識や経験を身に付けることで、プロゲーマー以外の道も拓ける可能性があります。
①プロゲーム業界に関連する職業
ゲームの世界の職業は、プロゲーマー以外にも沢山あります。
アスリートと同じように、プロから監督やコーチになるなど活躍の幅は広く、関連した仕事は多いのです。
▼プロゲーマーに関連する職業
・監督、コーチ
・プロゲーマーチーム運営
・アナリスト(ゲームの戦略を立てるサポーター)
・動画配信、制作者
・キャスター、解説者
・イベント運営者
・広報・プロモーター
・関連企業の社員
このように関連した職業の幅は広く、プロゲーマーを目指して勉強をすることは、将来の選択肢を増やすためにも有益といえるでしょう。
②プロゲーマーの世界で必要なスキル
プロゲーマーがプレーするゲームは、複数人で構成されたチーム同士で対戦するようなゲームが主流です。
そうなると同じチーム内でコミュニケーションを取る、対人スキルは必要不可欠といえます。
また、ゲームの対戦において勝利するためには、事前に緻密な戦略を立てておく必要があります。そのため論理的思考力や戦略思考など、知性も求められるといえるでしょう。
プロゲーマーはゲームだけしていればなれるものではなく、戦略思考やゲームに関する専門スキルが必要です。プロゲーマーを目指す専門校といった学びの場も出てくるほどに人気が高まっているのです。
ゲームから得られる学び
ゲームを学びに活用するということは、以前から行われてきていました。
2005年には、川島隆太教授監修の「脳を鍛える大人のDSトレーニング」という学習ゲームが発売されたことを皮切りに、語学やIQを伸ばすためのゲームなど、勉強に直接つながるゲームも今までにありました。
プロゲーマーのように、本格的にゲームをプレーする場合に必要な能力が多いことを説明しましたが、実は、ゲームをプレーすることでお子さんの能力、特に非認知能力が伸びることも研究で明らかになってきています。
例えば、「アクションゲームで認知能力が向上する」「マインクラフトで学習意欲が向上する」などの研究結果があります。
学校で学ぶ勉強とは異なりますが、ゲームをプレイすることによって、学習面において良い結果が得られることがわかります。
また、ゲームのジャンルにも寄りますが、論理的な思考が必要なゲームが得意なお子さんは理数系に強くなる傾向があったり、海外プレイヤーとのボイスチャットを日常的に行うことで英会話を身につけていた、という例もあります。
一件、机に向かって行う勉強に比べて遠回りにも見えますが、ゲームを使うことで「楽しく学べる」という最大の利点があるのです。勉強の息抜きにゲームをプレイすることで、また別の学びがあるのであれば、むしろメリットと言えるのではないでしょうか。
子どもがゲームのし過ぎで心配
とはいえ保護者にとって心配な点は、ゲームのやりすぎなどにより、勉強がおろそかになってしまう事などがあると思います。
お子さんの興味を強く引くゲームをやる上で、正しい付き合い方を知っておくことも必要です。以下の記事で詳しく解説しています。
お子さんが「プロゲーマーを目指す」と言ったら
お子さんが「プロゲーマーを目指したい!」と思ったとき、できることはなんでしょうか。
まず、「プロゲーマーになるからゲームばかりする、勉強は必要ない」とお子さんが考えているのであれば、正してあげる必要があります。
競技としてゲームをプレーする場合は、操作の練習だけでなく、質の高い戦略思考や論理的思考力、場合によっては語学力も必要です。
すなわち、学校生活や勉強で、地頭力を鍛えることがプロゲーマーとしての活動に役立つでしょう。
実際、プロゲーマーになった人も、学生時代の勉強やゲーム以外の経験が必要だった、と感じている人は多いようです。
そして同時に、保護者はお子さんを応援してあげる姿勢も大切です。
お子さんの気持ちを顧みず、頭ごなしにゲームを否定すると、親子のコミュニケーションに溝ができてしまうかもしれません。オンラインで誰かと繋がれるゲームの場合、お子さんの人間関係トラブルにも発展する可能性は0ではありません。
それを防ぐのは、日頃からのコミュニケーションや信頼関係です。保護者もお子さんの気持ちや状況を知り、理解を示しながら話し合いができる環境を意識することが大切でしょう。
まとめ
ゲームの世界は今や、仕事の選択肢になったり、学習ツールの一つとして幅を広げてきています。
ゲームには、プロやアスリートとしての世界があり、ゲームを取り巻く環境も時代と共に大きく変化してきました。
ゲームばかりしていると勉強ができなくなる、と言われたり、ゲームを仕事にするのは非現実的だ、という時代ではなくなりつつあります。
ゲームをプレーすることのメリットを正しく理解すれば、お子さんの能力を伸ばし、お子さんとより良い関係性を築くためのツールとしても活用していけるでしょう。
ゲームで子どもの能力を育てるオンラインの習い事
イオングループが運営するオンラインの習い事『ゲームカレッジLv.99』は、ゲームを題材としてお子さんたちの非認知能力や英語力を育てるためのプログラムを提供しています。
ゲームの教育効果については、近年研究が進んでいる内容です。ゲームをプレーすることでお子さんの能力を伸ばすとして、教育効果に注目が集まっています。
ゲームの教育効果については以下の記事を参照ください。
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