子どものゲーム解禁はいつから?ゲームのメリットと共に解説

お子さんにとってゲームは、魅力的で夢中になれるコンテンツです。

その反面、夢中になりすぎて勉強や生活が疎かになってしまわないかなど、保護者にとっては心配になる点もあるかもしれません。

今回はゲームをする年齢層の調査結果や、ゲームによる教育効果、お子さんがゲームをし始める際に注意したいポイントなどを紹介していきます。

小学生のインターネットとゲームの利用実態

昨今、スマホの普及などにより、インターネットはより身近なものとなりました。

そしてそれは、学校や塾でもオンラインによる学習が行われるなど、お子さんにとっても同様です。令和元年度の調査によれば、小学生のインターネット利用率は86.3%と非常に高く、お子さんにとって、なくてはならないツールとなっています。

インターネットの利用内容は、小学生では「ゲーム」が一番多く、81.7%となっています。

友達と通話をしながらゲームをするなど、スマホやゲーム機を使ってインターネットを利用しているお子さんは多いでしょう。

中学生に上がると、動画視聴やコミュニケーションなど、様々な方法でインターネットを利用していることが多い傾向です。

年齢ごとのゲーム利用実態

小学生より低い年齢層でもインターネットをゲームに利用している割合も少なくありません。インターネットをゲームに利用している割合を、年齢別に見てみると

  • 3歳:30.0% ・4歳:38.5%
  • 5歳:60.4% ・6歳:69.9%
  • 7歳:69.8% ・8歳:73.8%
  • 9歳:76.2%

と、早いうちからインターネットを介したゲームに慣れ親しんでいるお子さんは多いようです。

最も多いのが「7〜9歳」で70%前後となります。

小学校生活にも慣れ、友達も増えてくるこの頃からゲームに触れ始めるお子さんが多いようです。仲良くなった周りのお子さんがゲームを持っていたり、一緒にゲームをして遊ぶ機会を持ちやすくなったりするため、必然的にゲームに触れる機会が多くなる時期だと言えるでしょう。

出典元:令和元年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速報)

教育におけるゲームのメリット

ゲームには娯楽のためだけではなく、教育においても良い効果が期待できます。ゲームを学習に活用することのメリットには、以下のものが挙げられます。

①モチベーションの維持

言わずもがな、お子さんは勉強よりもゲームに興味関心を持ちやすいものです。

それは、ゲームが「どんなものなのだろう?」と興味を惹かせることに特化したコンテンツであるからとも言えます。次々に新しい要素が登場してワクワクしたり、自分で選択したり挑戦したりすることを楽しめるので、より能動的な活動となります。

「次はどうなるのだろう?」という興味は、行動の大きな原動力となりますから、自然とモチベーションは持続しやすくなります。実際、ゲームを教育に活用することで、お子さんたちの集中力に繋がった事例もいくつかあるのです。

②全体像の把握や、プロセスの理解

ゲームでは最初に、「勇者が魔王を倒す」や「世界平和を目指す」といった最終目標があげられますよね。そして、大きな目標の達成のために仲間を集めたり、レベルを上げるなどの細かな目標を少しずつ達成していきます。このように、ゲームでは最初にゴールがわかっており、そのために何をすればよいかを考えながら進めていくことになります。

勉強でも、闇雲に問題を解いても成績が上がらないように、必ず目標が必要です。

全体の流れを把握しながら進めることは、ゲームでも勉強でも役立つスキルになります。

③安全な学習体験

電車の運転の疑似体験が出来るゲームなど、シミュレーションゲームは特に優秀な学習ツールだと言えます。特に、乗り物の運転や医療活動など、お子さんには出来ない経験もゲームであれば可能です。さらに、ゲームは現実でのデメリットがありませんから、失敗したり繰り返し練習をすることもできます。

現実で実際に体験しようとすれば、危険を伴うようなジャンルでも、ゲームであれば安全に疑似体験をすることが可能です。実際に、シミュレーションゲームを導入している訓練校などもあります。

④挑戦や失敗からの学習

学校の授業では決まった内容を学習していきますが、ゲームであれば「こうしたらどうなるんだろう?」という好奇心から自由に選択することができます。例えば、明らかに間違っていると分かっている選択肢でもあえて選んで、「わざと間違えたらどうなるんだろう?」ということもできます。

それは、ゲームは間違えてもリセットをしてやり直しができるからです。

ゲームの中ではたとえ挑戦をして失敗したとしても、特に自分自身にデメリットは起きません。なので、リスクを気にせず試行錯誤をしながら何度も、失敗と挑戦を繰り返すことができるのです。

失敗や挑戦を繰り返すことは、学習面でも大きな効果をもたらします。

間違えても気にせず、どうしたら上手くいくかの試行錯誤をすることは、高いモチベーションが維持できるゲームだからこそチャレンジしやすいと言えるでしょう。

▼ゲームの教育効果についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

このように、娯楽のためだけではなく、学習面においてもゲームは良い効果をもたらし、実際の教育現場でも既に活用されているのです。

しかし、ゲームのし過ぎで生活や勉強に支障が出てしまうなど、好ましくない影響が出てしまう点を心配をする保護者は少なくないでしょう。お子さんがゲームと上手く付き合うためには、次のような点に注意していく必要があります。

ゲームをするときに気をつけたいこと

ゲームをする時に気をつけたいことは、あらかじめゲームに関するルールを決めておくことです。実際に、ゲームをするためのルールを前もって決めている家庭は81.9%と高く、多くの保護者がルールの必要性を感じています。

ゲームをするときに必要なルールには、以下のものが挙げられます。

①ゲームをする時間を守る

多くのご家庭でも取り入れられているルールが、ゲームをする時間を制限するルールです。「1日に1時間まで」や「ゲームは宿題が終わってから」といった上限や条件を決めておくと、ゲームのし過ぎを防ぐことができます。

②保護者の目の届く場所で遊ぶ

特に小さなお子さんがゲームをする場合には、保護者からの目が届く範囲で遊ぶ約束も大事です。例えば自室で友達とゲームをしていると、ついつい時間を忘れて夢中になっていることもあるかもしれません。

その際、保護者にバレなければ「こっそり隠れてゲームをすれば大丈夫」と、悪いように考えてしまう可能性もあります。そのため、お子さんがルールが守れているか、保護者も一緒に監督しておく必要があるのです。

③ゲームとの上手な付き合い方を教える

ゲームはオンライン上で友達と一緒にプレイできる他、見知らぬ人とも一緒にプレイできるものもあります。

ゲームをするためのルールだけでなく、ゲームをプレイする時のマナーや約束事も、お子さんの自己責任にせず、保護者も一緒に考え、理解しておく必要があります。

まとめ

ゲームをプレイする年齢層は低下してきており、特に「7〜9歳」のお子さんの多くが、インターネットを介したゲームをしていることが調査でわかっています。

お子さんがゲームをすることには、メリットもデメリットもあります。そして、デメリットの多くはゲームそのものではなく、ゲームをし過ぎることによる弊害です。

そのようなデメリットへの対策のためには、あらかじめルールをお子さんと、きちんと話し合うことが重要になります。その際、保護者都合のルールにせず、お子さんが納得できるものにしておくとよいでしょう。そのために、保護者との約束やルールを理解し、話し合えるようになったらゲーム解禁を検討してもいいかもしれませんね。

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記事執筆者

株式会社ENロジカル
京都大学医学部医学研究科在学中に脳神経の形成機構の研究に従事。
在学中に起業し、事業売却を経験。
自身もwebのディレクターとして従事し、経営する会社ではいくつものwebメディアを運営している。
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